ようやく地元の人たちに認められたと実感できたのは、3年が過ぎた頃です。日々の積み重ねの大切さをお客様から学びました。
中井店では朝5時には市場で仕入れ、6時に店に出勤して、約5時間かけて店出しをして営業、閉店は終電のお客様を見送ってからでした。それから2~3時間かけて店じまいをして、再び市場に戻って倉庫の片隅で仮眠という毎日。私も社員もほとんど寝る時間がありませんでした。そこで、店出しと店じまいの手間がない24時間営業の「新宿八百屋」を新大久保駅前にオープン。24時間営業にすることで、スタッフの負担が軽くなり、いつでも野菜が買えるという利便性はお客様にもよろこばれました。
また、新宿という土地柄、外国人居住者や飲食店も多く、めずらしい食材を求められることもあります。そんなときは市場のネットワークを駆使して、できるだけニーズに応えられるよう、食材探しにも奔走しました。お客様の声で配達や食肉部門もスタートして、大変ご好評をいただいています。こうしてコツコツ努力してきたことが実を結び、地域密着型のお店が続けられているのだと思います。
八百屋はお客様によろこんでいただける最高の仕事です。お客様から「ありがとう」、「おいしかった」と言ってもらえることが毎日の心の支えであり、そういう仕事に出会えたことに心から感謝しています。これからも“笑顔”と“元気”を大切に、地域に根ざした「新宿一」の八百屋・肉屋を目指します。また、野菜がおいしく食べられるレストランの開店や観光農園、経営サポートなど新規事業にも取り組み、八百屋から街をつくる手助けができればと思っています。